「あ、あれはっ…! まさか先輩があんなヤツだとは思わなかったから……」 「見る目なさすぎ。おとなしく家でソバ食ってろってんだ」 容赦なく突っついてくる桃に、あたしはムキになって言い返した。 「別にあたしが誰と年越そうが、あたしの勝手じゃん!」 「は~ぁ、くだらねぇ」 「くだらないって何!? あたしはただ、早く次に進もうと」 「だからって、それがなんであんなクソ男なんだよ!」 「だーかーらー! あんなヤツだと思わなかったんだってば!」 「俺にしときゃいいじゃねぇか!!」