あたしは食べ終わったパンの袋をクシャッと丸め、意識を現在に戻した。 昼休憩の学食。オニ高生がたむろする夕方とは違い、今は健全そのものだ。 そんな光景の中に、ふと、ニーナ先輩を発見した。 あぁやっぱカッコイイな……と、こっそりウォッチングしていると。 「あ」 ――えっ? なぜかこちらに気づいた先輩が、パァっと顔をほころばせた。 うわわ、しかも近づいてくるし。 なんでーっ!?