がなりたてる先輩を、やれやれと解放する桃。


先輩は忌々しげに桃をにらむと、あたしの方にキッと視線を向けた。



「……マジありえねぇ!

たかがキスしようとしたくらいで騒いでんじゃねーよ!

超うぜーわ、お前。橘にフラられんのも当然だな!

てか、その顔でもしかして処女? ウケんだけど。
もったいぶってねーで、さっさと捨てちまえよ。

あ、この頭悪そうなオニ高生に手伝ってもらえばいいじゃん。

はははっ、お似合い――」