「泉穂ちゃんが来てくれる気になってよかったよ」 「あはっ……ありがとうございます」 「じゃ、行こっか。すぐそこだから」 「はい」 大みそかの夜の街は、お祭りみたいに賑わっている。 なんか実感がわかないな。あと数時間で今年が終わって、新しい一年が始まるなんて……。 「――着いたよ」 先輩の声で、あたしは目を丸くした。 「え……ここ、ですか?」