「よかったら、代わりに行ってください」 「へ?」 アキは受け取ったばかりの旅行券を、お母さんに差し出してそう言った。 「な、何言ってるのぉ、アキ君! これはあなたが当てたんだから、気を遣わなくても――」 「いえ、そうじゃなくて。 2月は俺、神奈川に行くから、あまり休み取れないんです」 え……。