「アキちゃーん。あけおめー!」 本屋から出てきたアキに、嬉しそうに駆け寄っていくノゾム。 「まだ明けてねーから」 アキは普段より少しお兄さんっぽい顔で突っこむ。 そして、あたしがいることに気づくと、「…よぉ」と本が入った紙袋を軽く掲げた。 「アキくーん。いいところで会ったわぁ。福引やらない? 私たち、さっき1回ずつやったんだけど、1枚あまっちゃって」 お母さんはそう言うと、強引にアキの背中を押して、すぐそばの福引会場に連れていった。