初めてのデートだったのに。 最後のデートになってしまった。 一番恐れていた言葉を、自分からぶちまけて、逃げて。 あれから何時間たっただろう。 涙はとうに枯れたけど、立ち上がる気力が残っていない。 イチョウ並木沿いの冷たいベンチで、あたしは捨てられた人形のように、ひとりぼっちで座っていた。 お店はどこもシャッターが閉まり、車も人もほとんどない。 イチョウの葉が街灯に照らされ、淀んだオレンジ色をしていた。