「どうしたんだよ」 どうした、だって? よくもそんなことが言える。 あたしは渡されたバッグを引っつかみ、それで思いきりアキの肩を殴った。 「泉穂」 なだめすかすような声。 冷静なその態度が、よけいにあたしをミジメにさせる。 「もうヤだ……っ、もうっ…!」 ヒステリックにバッグを振り回すあたしを アキは人通りの少ない路地まで、腕を引っぱって連れて行った。