「……」 「あ、ダメだったか」 沈黙をそっちの意味にとったらしく、アキがシレっとつぶやいた。 「へっ!? いやいや、行くしっ!!」 あたしはあわてて全力で食いつき、アキの手からチケットを1枚奪った。 こんなとき、他の女の子みたいに可愛く「行きたい」って言えないのがあたしの悪いとこ。 でもアキは、そんなあたしを充分理解しているみたいに、優しく目を細めてくれる。