「あはははっ、アホだ~。桃のヤツ、相当あせってたんだろね~」 「お前は?」 「え……っ?」 袋の中をのぞきこんでいたあたしは、思わず顔を上げた。 アキはウサギの抱き枕の耳をいじりながら、つぶやいた。 「さっき泣いてたじゃん。川崎の前で」 「あ……。いやっ、それはホラ、やっぱ安心したっつーか。 ……目の前でアンタが倒れたときは、正直ビックリしたし、あせったし」 ……怖かったし。 死ぬんじゃないかと思ったし……。