ふり返ると。いつになく力んだ表情のアキが、そこにいた。 何が起きたのかわからず絶句するあたしは、きっとマヌケな顔をしていたと思う。 アキの視線は、自分より背の高い桃を一直線に見上げて。 そして右手は、あたしの腕をしっかりとつかんでいる。 奇妙な沈黙の中、桃が目をパチクリさせてたずねた。 「それは別にいいけど、でもアッキー、今日は入院だろ? どうやって送ってくんだ?」 「あ……」