“大丈夫”という言葉を頭の中で反芻して、あたしは深く息を吐き出す。 「ありがとうございます……」 「橘さんのお母さんと連絡が取れましたよ。すぐに来られるって」 ドアから看護師さんが顔をのぞかせて言った。 アキママ、来てくれるんだ。 きっとビックリしただろうな……。 先生たちが病室を出て行き、ひとりになったあたしは、ベッド脇に備え付けられたイスに座った。 ……静かな寝顔。 だいぶ顔色も元に戻って、普通に眠っているだけに見える。