いつものクールな表情に戻り、冷えた両手に息を吹きかけるアキ。 白い息が闇に浮かんでは消える。 「……アキ」 あたしは無意識に、彼の方へ手を伸ばした。 そして、ひんやりと冷たいその手を、自分の両手で包みこんだ。 「え?」 アキの顔に驚きが浮かぶ。 あたし自身、こんな大胆な行動ができるなんてビックリした。 だけど今は、不思議と抵抗を感じなくて。