するとアキは、重苦しい空気を切り替えるように 「じゃ、使わせてもらお」 と床に落ちた毛布を拾った。 自分の肩に毛布をかけるアキを見て、ホッとするあたし。 ところが。 ひとりで包まるのかと思いきや、アキは毛布の右半分を持ってそっと開き 「ほら」 低い声でそう言った。 「えっ……」 ランプの灯りがほのかに照らすアキの顔。 伏せた瞳の下で、長いまつげの影が揺れている。