錯乱するあたしをよそに、アキは壁にもたれる形で床に座った。 そして、寒さをしのぐようにジャケットのえりをかき合わせる。 その姿を見て、あたしはハッとした。 毛布、一枚しかないんだ……。 「アキっ、アンタが使ってよ」 あたしは毛布をアキに押しつけた。 「いーよ。お前使え」 逆に押し返してくるアキ。 「ダメだって! 風邪ひく」 「お前だってひくだろ」 「大丈夫だし! あたし強いし!」 「でもお前、女じゃん」 「……っ」