「泉穂、帰んないの?」 放課後、声をかけてきたのはノッコだった。 「あ、うん、もう帰る」 「最近ボーっとしてるよね、泉穂」 「そ、そっかな。10月病じゃない?」 「そんなのないしー」 文化祭以来、ノッコとはまた話せるようになった。 そして。 「あ……バイバイ、モカ」 そばを通りかかったモカとまりえに、ノッコが控えめに声をかける。 「……ふんっ。バイバイ」