冷たい指。 うつむいた不安げな横顔。 なぜか幼い子供のようにも見えて、胸がギュッとなった。 「……。うん」 あたしは再び腰をおろした。 カサ…と音を立てて便箋をひろげるアキ。 ゆっくりと、文字のひとつひとつを自分の中に沁み渡らせるように。 アキが手紙を読む間、あたしは隣でただ空を見上げていた。 ガラスみたいに透き通った青空。 サラサラと風がそよぎ、静かに時間が流れる。 しばらくすると、読み終えたアキが便箋をたたんだ。