――――――― ――――― ――― 「痛い?」 「ううん。だいじょぶ」 バンソウコウを貼った膝小僧を見せて、あたしはヘヘッと笑った。 ふたりきりの屋上。 秋の匂いをふくんだ風がスカートを揺らす。 眼下に広がる校庭では、文化祭の目玉の告白ステージが始まっていた。 「……よかった。ノッコがむりやり出させられずにすんで」 盛り上がる校庭を見下ろしながら、あたしはホッと息をついた。