アキの心だけは。 あの笑顔だけは。 もう 誰にも壊させたくない―― 「……アンタなんかじゃ、アキはダメだ」 まっすぐ睨んでそう告げると、モカは一瞬たじろぎ目を見開いた。 「お前、いいかげんにしろよっ」 男子のひとりがあたしのブレザーの襟をつかむ。 そして乱暴に引っ張り上げられた、次の瞬間。 「――……え…」 喧騒が、止んだ。 ぴたりと時が止まったみたいに。