お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



「あぁ……あーーっ!!」



大声を張り上げたあたしに、痛いほどの視線が集中。



「どしたの、泉穂」


モカたちがオロオロする。


オニ高生の皆さんの目が怖すぎる。


なのに肝心のアイツは、まるで聞こえちゃいねぇって感じで、ボケーッと紙パックのウーロン茶を飲んでいる。



「た、橘アキ!!」



名前を叫ぶと、やっとこっちを向いた。


あぁやっぱり。本人だ。


てことはコイツ……オニ高の生徒だったわけ?


プリンスって……お隣サマかよ!?