――“月島健吾”
それが、アキの親友の名前だと。
アキを過去に縛りつけているのは、きっとリコちゃんだけじゃなく、その人の存在もあったのだと。
混沌とする頭の中で、散らばっていたカケラがひとつずつ繋がっていくのを感じた。
「そういえばあのふたりが付き合ったのも、文化祭だったんだよねー」
……饒舌に語られ始めたのは、あたしの知らないアキたちの過去。
“愛し合っていた男女”と
そして“ひとりの邪魔者”の。
あたしはその場を動くことができなかった。
先輩のイトコが話す言葉を、ただ茫然と受け止めた。
七夕の日、夕暮れの中で見た、アキの寂しそうな後ろ姿を思い出しながら――…



