お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



気乗りしないけど、みんなが行くからあたしもついて行った。


学食にはすでにオニ高生がウジャウジャいて、ビビったあたしたちは外から様子をうかがう。



「どう? プリンス、いる?」


「んーっと……。あっ!
いた!! あそこ!!」



まりえが指さした方をみんな一斉に見る。

あたしも、一拍遅れて見た。




「ほらっ、自販機の前に座ってる」



……え……?



「茶髪に、白の服の」



……ちょっと待った……




「あれだよ、オニ高プリンス!」