お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



そのとき、冷たい何かがうなじに落ちてきた。



「うわ、雨だ!」


「屋根の下に移動させろー」



突然のにわか雨。

外で作業していた生徒たちが、出し物を担いで屋内に退避していく。


地面に這いつくばっていたあたしは、あっという間にビショ濡れになった。




「……最悪」



雨に打たれて、泥まみれで。


あまりにみすぼらしい自分に、苦笑いさえ漏れる。