「もしもしっ」 きっと今あたし、“ドキドキ”って顔に書いてると思う。 かぐやちゃんに見られるのは恥ずかしいから、窓の外を向いて出た。 『あ、……俺』 電話ごしの声は、直で聞くより低く聞こえる。 『お前、まだ学校?』 「あ、うん。ちょっとね、文化祭の準備の仕上げしてて」 『そっか』 アキがかけてくれるなんて、めずらしい。 どうしたんだろう。 慣れない電話で舞い上がったあたしは、自分から話を振った。