黒いペンキで無惨に汚されたワゴン。 真っ二つに折られた看板。 紙や布製の飾りつけは、ビリビリに破かれている。 「……」 なんで、こんなことを。 せっかく。せっかくアキたちが手伝ってくれたのに……。 「マジかよー、おい」 「もしかして作り直し?」 「えーっ、でも文化祭明日だよ」 ざわつく教室。そのとき。 「――てか、犯人誰?」 その言葉で、あたりはシンと静まり返った。