「……っっ、痛ったぁぁ~」 鉄の手すりに勝てるわけもなく、ジィィンと痛みが走る。 赤くなった拳にフーフーと息を吹きかけていると。 「――泉穂さんっ!!」 かぐやちゃんが、いつになく必死の形相で駆けつけてきた。 「どしたの?」 「たっ…大変なんです……!!」 ――息を切らし、教室に飛びこんだあたしが見たのは、目を疑うような光景だった。 「何これ……」