「ホントは嫌なんでしょ? 苦しいんじゃないの?」 「でもっ、モカに逆らったら……」 “――泉穂みたいになるから” 言葉には出さなくても、ノッコの言いたいことはわかった。 「……ごめん」 予鈴が鳴り響く中、ノッコは顔を伏せて去っていった。 気持ちを落ち着けてから教室に戻ると、すでに出席を取り終えたあとだった。 一時間目は体育なので、クラスメイトたちが更衣室へ向かっていく。