「そんな打ち方じゃ、指ケガする」 肩が触れ合うくらいの距離で、ふいに低音が響いた。 スッ…とあたしの手からカナヅチを奪ったのは、アキ。 「あ……う、うん……」 キレイな横顔がいきなり間近に飛び込んできて、声が裏返りそうになった。 アキは意外にも器用な手つきで釘を打ち始める。 いつになく男っぽいその姿は、つい見惚れてしまうほど。 見すぎていたことを自覚したあたしは、ごまかすように口を開いた。