「人海戦術ってやつだな。俺って顔だけじゃなくて、頭もイ~イ」 「や、でも、みんな授業があるのにさ。あたしのために集まってもらって申し訳ないっていうか……」 「誰がテメーのためだ、かぐやのために決まってんだろボケッ!」 「……すんません」 桃はフフンと鼻を鳴らして腕組すると、みんなを見つめつぶやいた。 「それにまぁ、俺ら夜間部は文化祭とかねぇし、こういうのが新鮮で嬉しいんだよ」 「……」 たしかに。みんな楽しそうっていうか、イキイキしてる。