お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



……なーにが「そんなことないよぉ」だ。ばっちし家庭的アピールしてるくせに。


内心そう毒づいていると



『サボってばっかの誰かさんとは大違いだよね~』



女子のひとりが嫌味っぽく言い放ち、視線があたしに集中した。



『……はい?』



言っとくけど、あたしは断じてサボってたわけじゃない。


たしかにクラスメイトたちの輪には入らなかったけど、教室の隅っこでちゃんと作業してたんだから。