「やっぱり。一緒にいるとこ見ことあるなぁと思って」 「モカと知り合いなんですか?」 「うん、友達。あの子って、すげぇ人なつっこいじゃん?」 「はぁ……」 さすがモカ。雲の上のニーナ先輩も、あの子にとっちゃあ射程範囲内ってわけか。 「じゃ」と先輩が立ち去った数秒後、「泉穂―」と後ろから呼ぶ声がした。 モカだ。 それに、まりえとノッコも。 「泉穂、どこ消えてたのー」 「あー、ごめん。トイレ行ってた」