お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



ビリビリと床から伝わる、小さな振動。


見ると、あたしたちの足元に一脚のイスが転がっていて。


斜め前の、かぐやちゃんの机のそばで、まりえがニタニタとこちらを見ていた。



「アンタら超~仲よさそうだから、そこで一緒に座っとけばぁ?」



まりえが、かぐやちゃんのイスを蹴り飛ばしたんだ……。



「やだ~、まりえ。かわいそうだよ~」



まりえの隣でそう言ったのは、明らかに目が笑っているモカ。


そして、気まずそうに目をふせるノッコ。