「アホー。ボケー。アホアホー」
小学生なみのボキャブラリーで自分を罵倒しながら、ベッドの上でバタバタもがいていると。
「朝っぱらから何を騒いでんのよ。ヒマしてんなら郵便局におつかい行ってきてちょうだい」
お母さんが勝手にドアを開けて入って来た。
「はぁ? やだよ、めんどくさい」
顔も上げず、ふてぶてしく答えるあたし。
「何がめんどくさいなの! 毎日毎日ダラダラダラダラ…」
「あーもうっ。わかったってば」
あたしは渋々起き上がり、寝グセだらけの髪を手ぐしで整えた。
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