「……あ……」 しまった……。 みるみるうちに部屋の酸素が薄くなっていく。 あからさまな動揺は、もちろんアキにも伝わって。 あたしたちは岩みたいにカチカチに固まったまま、数秒間見つめ合った。 「……」 バツが悪そうに唇から手を離し、アキは仏頂面でそっぽを向く。 「……」 ジーンとかすかに痺れたあたしの唇は、燃えそうなほど熱を持っていた。