「そこ、心臓……だよね?」 弱々しく問う自分の声を聞きながら あぁ、そうだったんだ、と納得した。 ずっとアキに感じていた、“何かを隠している”という感覚の、ひとつはきっとこれだったんだ。 時々かいま見える、寂しそうな影も。 あきらめに似た、潔さも。 弱さを隠すような、強さも。 普通の人とは何かが違うって、ずっと感じてた。 ――『この世に生まれてきて、今日も生きてて。 すげー幸せなことじゃん』 やっとわかった、あの言葉の意味。