アキのシャツをむんずと掴み、力いっぱい引っ張る。 柔道のように揉み合ってドッタンバッタン暴れてるうちに、ふたりの足がもつれ合った。 「うわっ……」 やばい、転ぶ! と思ったときには、床はすぐそこに迫っていて。 思わずギュッと目をつむったけれど、衝撃はさほど強くなかった。 ……あたしの体と床の間に、アキがいたから。 「痛ってぇなぁ……」 下敷きになったアキが、不機嫌な声をもらす。 おでこに息がかかって、そこが焼けそうに熱くなった。