「泉穂―。今の悲鳴、何ーっ?」 1階からお母さんの声がする。 「な、何でもないっ!」 あたしは大声で返事をすると、部屋のすみで頭を抱えた。 最悪だ、マジ最悪。 もうアキの顔が見られな―― 「あら、アキ君」 ――なにぃぃ!? お母さんの声に、あたしはコントのごとく飛びあがる。 「夜分すみません。すごい悲鳴が聞こえたんで、様子を見て来いって母が」 「まぁまぁまぁ、ありがとうね。 泉穂―っ! アキ君が心配して来てくれたわよーっ」