眠気のせいもあって、あたしはだいぶ気がゆるんでいた。 制服を脱ぎ、Tシャツを頭から被ろうとした、そのとき。 むにゅっ…… と生温かい感触を足の裏に感じ、仰天した。 「うわっ、グリコ!?」 愛猫のグリコを踏みかけたあたしは、とっさに足を上げ、その拍子にバランスを崩す。 ト、ト、ト……とよろけながら移動した体が、ついにグラリと傾いた。