「わたし、ずっと遠くから見つめてるだけだったし……」 いやいや遠くないし。同じ教室だし。 「漫画に出てきそうなほどキレイな人だなって、いつも見とれてて……」 ――…ん?? なんか、おかしくね? と思ったそのとき、川崎妹が顔を上げた。 重そうな漆黒の前髪の奥で、キラキラキラキラ光る瞳。 けれどそれは、あたしじゃなく、あたしの隣を向いていて。