「なんで俺まで一緒にサボんなきゃいけねんだよ」 あたしの隣で不機嫌な顔してアイスティーを飲む、アキ。 「だって、あたしひとりじゃ怖すぎるじゃんっ。あの男と同じクラスなんでしょっ? 助けてよぉっ」 「知らねーし」 「冷血漢っ」 小声で言い合っていると、向かいに座る川崎兄が「ぷは~っ」と豪快にタバコの煙を吐いた。 「いや~、まさか妹の恩人の南泉穂と、アッキーがお隣さん同士だったとはなぁ」