タラタラと冷や汗を流していると。 突然、男の鋭角的なまゆ毛がピクリと吊り上がり、恐ろしい目つきであたしを睨み据えた。 「……いずほ、だとぉ?」 「え……?」 な、何? 今この人、あたしの名前呼んだ? 「お前があの、南泉穂か?」 「えっ……えっ……」 「昼間部の、2年E組の?」 何っ? 何っ? 何なのーっ!?!? 「会いたかったぞ!!!!」 …………はい??