そこに立っていたのは、見るからに凶悪そうなひとりの男。 マグマみたいに赤い髪。 鬼みたいにデカい体。 ……一番近づきたくない人種にぶつかった! 「あ、わりぃ」 倒れたあたしに気づいて男が言った。 「いえいえいえっ、めっそうもないです!」 全力で大丈夫アピールするあたし。 「おい。もっとちゃんと謝れよ」 げぇっ!! ニーナ先輩、何を言い出すの!? かばってくれるのは嬉しいけど、相手が悪すぎますってば!