居心地の悪い休憩時間の教室を出ようとしたところで、廊下から入ってきた人とはち合わせた。


ノッコだ。



「あ……ごめ――」


「ノッコ~。ジュース買ってきてくれた~っ?」


窓ぎわの席からまりえが声をかける。



「あっ、うんっ」


サッとあたしから視線をはずし、モカたちの方へ走っていくノッコ。



「……」



彼女とは仲良くなれるかもって、ちょっと思ってたんだけどな……。