「すべり台? 楽しそーだな」 嫌味なのか本気なのかわかんない口調でアキが言う。 「えぇ……まぁ」 着地の体勢のまま引きつった笑顔で答えるあたし。 何やってんだ。 こんなことするために来たんじゃないっつーの。 「そうだ。聞いて、アキ!」 あたしはガバッと体を起こした。 「今日、ついにモカに反論したよ」 「え?」 「クラスの女子をイジメてたから、さすがにガマンできなくてさぁ。ガツーンと言ってやったよ、ガツーンと」