お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



そのとき、近くを通った犬がいきなりあたしに激しく吠えた。



「うわっ」


思わず悲鳴を上げると


「あ、泉穂」


ふり返ったアキに見つかり


「ぎゃっ!!」


動転したあたしは足をすべらせて、草の生えた土手をズサササーッ!と鮮やかに急降下した。



……け…ケツが。

じゃなくてお尻が、痛い。


とりあえず、スカートじゃなくてよかった……。