――あの後。 当然と言うべきか、まりえが「アァ?」と凄んできて。 モカは男子たちの目があるから控え目だったけど、やっぱあたしを見る瞳は怒りで燃えていて。 あぁヤバイ殺されるマジで死ぬ! と思ったところを、次の授業のチャイムに救われた。 放課後はダッシュで教室を出て、どうにか学校を脱出。 そして、今に至る。 ……あたし、なんてことを。 今日までのガマンも水の泡。 待っているのは女王の制裁。 これぞまさに、絶体絶命だ。 ――なのに。