「オタクが羨ましそうにうちらのこと見てんじゃねーよ。キモいから消えてくれる?」 「ぷぷっ。モカ、怖~」 川崎さんは猫背をさらに丸め、今にもイスと同化しそうなほど小さくなっていく。 なんで……? 彼女は全然、関係ないじゃん。 いくらイラついてるからって、八当たりにもほどがある……。 「やーだ、もしかして震えてる? マジ気色悪いんですけどぉ」 何だよそれ。 気色悪いって何なんだよ。 お前と川崎さんに、どんだけの差があるってゆーんだよ。