そんなこんなで時間は過ぎて、午後の最初の授業が終了。 残す時間割はあとひとつだ。 小休憩にノッコとおしゃべりしていると、一台の車が、裏門のところに止まるのが窓から見えた。 「あれ、モカじゃない?」 「ホントだ」 車の助手席からモカ、後部席からまりえが降りてくる。 ふたりは運転席に向かって手をふると、悠々と校舎の方へ歩き出した。 「車、モカの新しい彼氏かな」 ノッコが苦笑する。