「ちょっとはお手伝いしなさいよぉ。 ――あ、泉穂」 ドアを開けたあたしに、お母さんの目がキラッと光る。 「ちょうどよかった。あんたにお願いするわ」 「……は?」 隣の家を訪れるなんて、何年ぶりだろう。 おすそわけのチーズタルトを持ったあたしは、ドキドキしながらチャイムを押した。