「ちょ、ちょっ、ちょーーっ」 “ちょ”じゃないのは自分でもわかってるけど、息が切れて他の言葉が出てこない。 街中でやっと追いつくと、アキはピタリと足を止めてあたしを見おろした。 ……どうせ止まるならもっと早く止まれよ。 優しいのか冷たいのか、ホントわかんねぇ、コイツ。 「あのっ……さっきは……あり……あり……」 ありがとう。 かすれた声で、早口で伝えると、アキはシレッと小首をかしげた。